https://developers.facebook.com/docs/plugins/

ICT産業調査室

IT/ICT産業の業績や就労環境などを調査し分析しています

2018年9月中間期決算 《受託系》95社

2017年9月中間期から1社増3社減

 《受託系》は①通信施設工事、②BPO、③運用管理・FMS、④情報処理・複合サービス、⑤ソフトウェア開発の5つのドメインで構成される。集計対象企業は1増3減の95社だった。シーキューブが協和エクシオに吸収統合されて上場廃止ストライダーズとITbookが業態転換のため対象外および、ソフトウェア受託開発のSGI(証券番号4386)がJASDACスタンダードに株式を公開したこことによっている。

 95社の売上高は3兆6,828億90百万円、営業利益は2,660億02百万円、経常利益は2,848億35百万円、純利益は1,844億32百万円だった。

 2期連続比較が可能な94社で前年同期比を計算すると、売上高は△4.0%、営業利益は△13.1%、経常利益は△17.6%、純利益は△12.7%となる。

 94社の就業者数は△1.9%の45万2,060人、平均年齢は△0.1歳の39.2歳、平均年収は▼57.5千円の626.29万円だった。

 1人当たり業績は売上高が△2.1%の814.3万円、営業利益が△10.9の58.8万円、経常利益が△15.3の63.0万円、純利益が△10.6%の40.8万円だった。

 営業利益率は△0.6ポイントの7.2%、純利益率は△0.4ポイントの5.0%だった。

ドメイン別の集計

通信施設工事:3社

 集計企業数は3社で、2017年9月中間期から1社減少した。シーキューブが協和エクシオに吸収統合されて上場廃止となったことによる。

 売上高は4,511億01百万円、営業利益は245億35百万円、経常利益は258億52百万円、純利益は166億28百万円だった。2期連億比較が可能な3社で前年同期比を計算すると、売上高は△10.2%、営業利益は△6.0%、経常利益は△4.3%、純利益は△4.7%となる。  3社の就業者数は△1.7%の3万3,670人、平均年齢は増減ナシの42.2歳、平均年収は△0.2千円の740.79万円だった。

 1人当たり業績は売上高が△8.3%の1,339.8万円、営業利益が△4.2の72.9万円、経常利益が△2.5の76.8万円、純利益が△2.9%の49.4万円だった。

 営業利益率は5.4%、純利益率は5.1%で、いずれも増減ナシだった。

BPO:5社

 これまでの「BPO」からネット型業務受託サービスを分離・再編したため、コールセンターが主体を占めるようになった。売上高1300億円超のトランスコスモスが大きなウエイトを占めている。

 売上高は△7.2%の2642億14百万円、営業利益は△7.7%の119億22百万円、経常利益は△16.5%の126億58百万円、純利益は△88.4%の120億53百万円だった。純利益の大幅増加は、トランスコスモスが中国の持分法適用関連会社の株式売却益を計上したことによる。

 就業者数は△1.2%の9万9,492人、平均年齢は△0.3歳の37.7歳、平均年収は▼118.9千円の477.68万円だった。

 1人当たり業績は売上高が△5.9%の265.6万円、営業利益が△6.4の12.0万円、経常利益が△15.1の12.7万円、純利益が△86.1%の12.0万円だった。1人当たりの金額が低いのは、就業者の49.1%(4万8,859人)が非正規雇用者(パート、アルバイト)であることによっている。

 正規雇用者1人当たり業績は、売上高が△4.7%の521.8万円、営業利益が△5.2の23.5万円、経常利益が△13.8の25.0万円、純利益が△84.0%の23.8万円だった。

 営業利益率は5.4%、純利益率は5.1%で、いずれも増減ナシだった。

運用管理・FMS:9社

 集計企業は9社で、2017年9月中間期から1社減少した。ストライダーズが事業の軸氏を不動産管理とホテル運営にシフトしたため対象から外した。

 売上高は2,089億50百万円、営業利益は78億31百万円、経常利益は78億73百万円、純利益は48億75百万円だった。2期連億比較が可能な9社で前年同期比を計算すると、売上高は△4.4%、営業利益は△20.4%、経常利益は△18.1%、純利益は△25.7%となる。

 就業者数は△1.8%の2万4,945人、平均年齢は△増減ナシの41.0歳、平均年収は▼10.5千円の651.77万円だった。

 1人当たり業績は売上高が△2.5%の837.6万円、営業利益が△18.3%の31.4万円、経常利益が△15.9の31.6万円、純利益が△23.5%の19.5万円だった。

 営業利益率は△0.5ポイントの3.7%、純利益率は△0.4ポイントの2.3%だった。

情報処理・複合サービス:22社

 集計企業は増減ナシの22社だった。企業の成り立ちや資本構成をもとに、「ユーザー系」16社、「独立系」6社に整理した。

 売上高は△2.2%の2兆3,037億16百万円、営業利益は△12.7%の1,860億72百万円、経常利益は△18.6%の2,014億18百万円、純利益は△8.2%の1,283億29百万円だった。

 就業者数は△2.0%の23万4,451人、平均年齢は△増減ナシの40.6歳、平均年収は▼15.4千円の793.81万円だった。

 1人当たり業績は売上高が△0.1%の982.6万円、営業利益が△10.4%の79.4万円、経常利益が△16.5%の85.9万円、純利益が△6.0%の54.7万円だった。

 営業利益率は△0.8ポイントの8.1%、純利益率は△0.3ポイントの5.6%だった。

 ユーザー系16社の売上高は△2.1%の2兆1,639億43百万円、営業利益は△12.6%の1,592億00万円、経常利益は△19.5%の1,723億29百万円、純利益は△6.7%の1,072億26百万円だった。

 就業者数は△2.0%の21万6,385人で、平均年齢は増減ナシの40.7歳、平均年収は▼17.8千円の822.66万円だった。

 1人当たり業績は売上高が△0.1%の1,000.0万円、営業利益が△10.4%の73.6万円、経常利益が△17.1%の79.6万円、純利益が△4.6%の49.6万円だった。

 営業利益率は△0.7ポイントの7.4%、純利益率は△0.3ポイントの5.0%だった。

 独立系6社の売上高は△3.8%の1,397億73百万円、営業利益は△13.3%の268億72万円、経常利益は△13.4%の290億89百万円、純利益は△16.5%の210億03百万円だった。

 就業者数は△2.3%の1万8,066人で、平均年齢は▼0.1歳の39.6歳、平均年収は△2.5千円の608.85万円だった。

 1人当たり業績は売上高が△1.4%の773.7万円、営業利益が△10.7%の148.7万円、経常利益が△10.8%の161.0万円、純利益が△13.9%の116.8万円だった。

 営業利益率は△1.2ポイントの19.2%、純利益率は△1.7ポイントの15.1%だった。

 ユーザー系と比べると、独立系の1人当たり売上高は77.3%、平均年収は74.0%にとどまっている。反対に1人当たり営業利益はユーザー系の2.02倍となっており、もし営業利益率をユーザー系と同等でヨシとするなら、独立系の平均年収はあと50万円程度上乗せできることになる。いずれにせよ1人当たり売上高(生産性)をさらに高めることが求められる。

ソフトウェア開発:56社

 ソフトウェア開発は①ビジネス・アプリケーション、②通信ソフト・エンベデッドの2つのドメインで構成する。集計企業数はビジネス・アプリケーションが1社増の46社、通信ソフト・エンベデッドが増減ナシの10社、計56社となっている。

 まず56社の売上高は4,539億16百万円、営業利益は362億69百万円、経常利益は375億87百万円、純利益は240億21百万円だった。2期連続比較が可能な55社の前年同期比は、売上高が△6.6%、営業利益が△24.0%、経常利益が△25.4%、純利益が△28.2%だった。

 55社の就業者数は△3.5%の5万9,502人で、平均年齢は△0.1歳の38.4歳、平均年収は△12.7千円の582.31万円だった。

 1人当たり業績は、売上高が△3.4%の758.2万円、営業利益が△21.4%の60.6万円、経常利益が△22.7%の62.8万円、純利益が△25.8%の40.1万円だった。

 営業利益率は△1.1ポイントの8.0%、純利益率は△0.9ポイントの5.3%だった。

  ビジネス・アプリケーション46社の売上高は4,066億75百万円、営業利益は329億49百万円、経常利益は342億01百万円、純利益は218億17百万円だった。2期連続比較が可能な45社の前年同期比は、売上高が△5.5%、営業利益が△22.7%、経常利益が△24.5%、純利益が△26.7%だった。

 就業者数は△3.4%の5万2,162人で、平均年齢は△0.1歳の38.6歳、平均年収は△15.4千円の588.43万円だった。

 1人当たり業績は売上高が△2.5%の779.6万円、営業利益が△20.4%の63.2万円、経常利益が△22.2%の65.6万円、純利益が△24.7%の41.8万円だった。

 通信・エンベデッドソフト10社の売上高は△17.3%の472億41百万円、営業利益は△38.7%の32億20百万円、経常利益は△35.2%の33億86百万円、純利益は△45.5%の22億04百万円だった。

 就業者数は△4.4%の7,707人で、平均年齢は▼0.1歳の37.3歳、平均年収は▼8.3千円の547.78万円だった。

 1人当たり業績は売上高が△12.4%の613.0万円、営業利益が△32.8%の63.2万円、経常利益が△29.5%の65.6万円、純利益が△39.4%の28.6万円だった。

 営業利益率は△0.8ポイントの8.1%、純利益率は△0.3ポイントの5.6%だった。

【参考】登録型要員派遣:4社

 これまで《受託》の1ドメインとして扱ってきたが、労働者派遣事業法の改定により受託系ITサービス業の多くを要員派遣に分類して構わない状況になった。そこで今回から、登録型要員派遣業を【参考】として位置付けることにした。

 集計企業数は増減ナシの4社で、売上高は△37.5%の4,809億63百万円、営業利益は△29.3%の213億92百万円、経常利益は△25.5%の215億44百万円、純利益は△27.6%の124億05百万円だった。

 就業者数は△0,1%の4万3,043人、平均年齢は増減ナシの38.5歳、平均年収は▼14.9千円の527.96万円だった。

 就業者1人当たり業績は、売上高が△37.3%の1,117.3万円、営業利益が△29.2%の49.7万円、経常利益が△25.4%の50.1万円、純利益が△27.5%の28.8万円だった。

 営業利益率は▼0.3ポイントの4.4%、純利益率は▼0.2ポイントの2.6%だった。