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IT産業調査室

IT/ICT産業の業績や就労環境などを調査し分析しています

グラフは語る(4-1) コンシューマ向けサービス147社(ソフト/サービス621社のうち)

※折れ線グラフと棒グラフ(営業利益率:%)の縮尺率は同期していません。

 

アミューズメント(ゲームソフト、オンラインゲーム)、コンテンツ(映像、イラスト、楽曲など)配信、電子メディア・出版、物販サイト(受発注・決済を含む)など、個人や家庭を対象に、さまざまなサービスをWeb経由で提供する業態です。

従業員の増加を上回って売上高が伸び、結果として1人あたり売上高が増加しています。市場規模ないし業態規模が堅調に拡大し、それに同期して従業員の生産性も向上する良好な循環を示しているようです。

特に2105〜2019年にかけて、全体621社の折れ線グラフが凹状なのに対し、コンシューマ向けサービス147社は凸状に膨らみ直線的に上昇していることに気が付きます。営業利益率も高く、「ネットビジネスは利益が大きい」と喧伝された時期でした。

ところが直近5年は営業利益率が低下しています。2013年、14年は18%台、2018年までは14%以上でしたが、コロナ禍の3年間は半分以下でした。外出自粛でWeb経由のさまざまなサービスが注目された結果、競争原理が薄利多売に向かったのかもしれません。また楽天グループやヤフーLINEに代表されるように、新規事業への投資が先行したりM&Aによる事業再編が影響しているとも考えられます。